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どんなによかったんだろう

 

たとえば 君の感情ひとつとったとしても

世界の全員に伝わりはしなくて

あの日あの時の感情のこと

僕らの一人ひとりには分かりえなくて


たとえば 交通事故で死んでいった人間

死にたい気持ちは誰にでもあっても

あの日あの時の感情のこと

僕らの一人ひとりには分かりえなくて

 

自信の無さをひがんで 誰かにぶつけたりする

どこまでどう頑張っても僕らの世界は一緒で

おんなじ世界に生きている 君と僕なのに

どうして 感情は違うの

 

誰かが決めた世界のことは 誰にも知る由もないのに

僕らはいつも悩んでばかり

君の苦しみ すこしだけくれよ

 

 

夜空に描いた筈の夢や希望はいつから

あんなに遠くなっていったんだろう

不甲斐ない自分と見つめ合えば合うほど

鏡のように誰かが映っていくんだ


たとえば 世界が一色単になったとしたら

僕らの感情も統一されるかな

なんにも知らない人間のこと

すこしだけ知りたくなるのは

僕のこと少しでも知って欲しいからかな

 

さびしいこんな世界の中で

混在している感情が交差して

あの時みたいなしあわせのステージで

死ねたら楽なのにな


始まるものの片隅で

終わっていくものがあるこんな世界で

僕らがおんなじ希望を持てたら

どんなによかったんだろう

 

 

どんなによかったんだろう どんなによかったんだろう

どんなによかったんだろう どんなによかったんだろう

どんなによかったんだろう どんなによかったんだろう

 

それも嫌なくせに