ヒーローは死んでいった
彼に夢を見たあの頃の僕が抜け殻のように歩いた浜辺のこと
あの日きいたセピア色のメロディーを未だ覚えている
潮風と一緒に目一杯の深呼吸して
上手くいかないことばかりが行き交っている気がして
螺旋雲に巻かれながら深い闇へと消える
ばら撒いた絵の具を集めて
手当たり次第に道徳をぶつけて
未来を探さないまま不満を溜めて
ひび割れた心を治して
ロックスターになりたかった
映画のようなバンドマンは
この世界ではなかなか生まれはしない
ひとりの方が楽にガラスを避けて歩ける
それでも本当の心は知っている
リバーブのかかった世界で生きてゆきたいなんて
馬鹿な願いにもなれなかった叫びを連れてゆく
空の青を探し続けて 日陰で休んだ夢は捨てて
未来を探す革命の夜 そこに終わりはいらなかった
本気の覚悟 裸足で探す
そこにこのうたを残して
こんな世界でこんな世界を嫌いだと言ううたは歌えない
こんな世界でこんな世界を愛してると言ううたも歌えない
こんな世界でこんな世界を嫌わないでおくれよ
こんな世界を